受信ログキャストアプリ マニュアル

Windowsの音声入力をVOXで切り出し、Zelloへの配信、MP3録音、交信ログの検索・再生・分析を行うアプリケーションです。

初回セットアップ

  1. インストーラーの実行

    受信ログキャストアプリ-Setup.exeを実行し、画面の指示に従ってインストールします。

    Windows Defender SmartScreenで「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合は、公式配布元からダウンロードしたファイルであることを確認したうえで、次の操作を行ってください。

    1. 「詳細情報」をクリックします。
    2. アプリ名を確認し、「実行」をクリックします。
    Windows Defender SmartScreenの詳細情報リンク
    1. 「詳細情報」をクリック
    Windows Defender SmartScreenの実行ボタン
    2. 「実行」をクリック

    インストール完了後にオンラインマニュアルが開きます。アプリはスタートメニューまたはデスクトップのショートカットから起動してください。

  2. LAME.exeの配置

    MP3録音を行うためにLAMEの導入が必要です。下記のLAME 4.0の配布ページからx64 bundleをダウンロードします。

    直リンク:lame-4.0-x64.zip参考:RareWaresのLAME 4.0配布ページ)

    1. ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択します。
    2. 展開したフォルダーから、次の3ファイルを右クリックし、コピーします。
    lame.exe
    lame_enc.dll
    libmpg123-0.dll
    1. 「C:\Program Files\ReceiveLogCast」フォルダーを開き、3つのファイルを貼り付けます。

    次の画像のように、アプリのEXEと3つのファイルが同じフォルダーに並んでいれば配置完了です。

    アプリ本体のexeとLAME 4.0の3つのファイルを同じフォルダーに配置した例
    アプリ本体とLAME 4.0のファイルを同じフォルダーに配置した状態
  3. アプリケーションの起動

    スタートメニューまたはデスクトップのショートカットからアプリを起動します。

    Windowsセキュリティのネットワークアクセス許可画面
  4. ネットワークアクセスの許可

    家庭内LANの別のPCやスマートフォンでもダッシュボードを閲覧・音声の聴取を行う場合は、
    Windowsのファイアウォールでネットワークアクセスを許可する必要があります。

    初回起動時に以下の画面が表示されるので、家庭内など信頼できるネットワークで使用する場合は「許可」を選択してください。

    ※公衆Wi-Fiなど信頼できないネットワークでは、パブリックネットワークへの許可は不要です。

    Windowsセキュリティのネットワークアクセス許可画面
    Windowsセキュリティによるネットワークアクセス確認画面
  5. Zelloの設定

    Zello配信を行わない場合は、Zelloの初回セットアップは不要です。

    Zello配信を行う場合に必要な設定です。

    1. Zello Developer Keysを開き、既存のZelloアカウントでログインします。
    2. 画面上部の「Keys」をクリックし、「Add Key」をクリック。画面に表示のIssuerとPrivate Keyを取得します。参考サイト
      ※Developerサイトに初回ログイン時はプロフィールの入力が必要になる場合があります。
    3. 本アプリWEB画面の「システム設定」→「Zello認証設定」でIssuerとPrivate Keyを貼り付けます。

      ※秘密鍵はパスワードと同じように機密にしておくべき文字列です。取り扱いに注意してください。

      Zello認証設定画面
    4. 「認証テスト」で接続を確認し、「設定を保存」を押します。
  6. 文字起こしの設定

    文字起こし機能を使用しない場合、以下のASR Runtimeの導入は不要です。

    ローカルLLM(インターネットに接続せず、PC内で完結するAI)を使用して、発話内容を文字起こしする機能です。

    ASRとは、Automatic Speech Recognition(自動音声認識)の略です。

    現在搭載しているAIモデルでは約6GBのRAMを使用します。最低でも16GB以上のRAMを搭載しているPCでの利用を推奨します。

    1. 本アプリWEB画面の「文字起こし設定」を開き、「ASR Runtimeを導入」を押してください。GitHubから必要なファイルがダウンロードされます
    2. ASR Runtime導入画面
    3. Runtimeの導入後、使用するモデルをダウンロードし、対象チャンネルの文字起こしを有効にします。
      現在は日本語と英語の航空無線向けのモデルの2つが利用可能です。
      ASR Runtime導入画面
  7. アプリの終了

    ブラウザを閉じただけではアプリは終了しません。録音などバックグラウンドで動作し続けます。アプリを終了させる場合はタスクバーのアイコンを右クリックし終了させてください。

    ASR Runtime導入画面

このアプリの使い方

サイドメニューから各機能を開きます。設定値は変更後に自動保存されます。

ダッシュボード

配信先を追加し、音声入力デバイス、録音、Zello VOX配信、音量、VOXを設定します。「停止中」を「動作中」にすると処理を開始します。

音声モニター

ヘッダーの「音声停止中/モニター中」で、入力音声をブラウザから再生します。ダッシュボードの各配信先でモニターのON/OFFと再生音量を設定できます。

交信ログ

日付・チャンネルで録音を絞り込み、再生、ダウンロード、削除を行います。文字起こし結果の表示や再解析もできます。

分析

期間と時間単位を指定し、チャンネルごとの交信件数や時間帯を確認します。グラフから該当する録音を再生できます。

文字起こし設定

ASR Runtime、音声認識モデル、音声補正、認識結果の補正などを設定します。文字起こし関連の便利な機能はWEB画面の「文字起こし設定」を確認してください。

システム設定

Zello認証、Zelect+判定、Windowsスタートアップ、交信ログの保存・自動削除、設定のバックアップを管理します。

アプリの仕組み

図にするとこのような感じです。

ASR Runtime導入画面
  • アプリはWindowsのバックグラウンドで常駐して動作します。
  • Web画面を閉じても、バックグラウンドのアプリは動作を続けます。
  • 音声入力デバイスから取得した音声を、Zello Channel APIを使用して指定したチャンネルへ配信します。

便利な使い方

モニター機能

USBオーディオキャプチャを使用し、複数の無線機の音声をパソコンに集約できます。モニター機能を使うことで、音声の一元管理や聴取が可能です。

monitor

オーディオデバイスの入力にPCのマイクを指定したままモニター開始すると、ハウリングを起こします。ご注意ください

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家庭内LANで別のPC・スマートフォンから利用

アプリを起動しているPCと同じ家庭内LANに接続した端末から、ダッシュボードや交信ログを閲覧し、音声を聞くことができます。

  1. アプリのヘッダーに表示される「IPアドレス」を確認します。これはアプリを起動しているPCのローカルIPアドレスです。
    アプリのヘッダーに表示されるIPアドレス
  2. 別のPCやスマートフォンのブラウザで、http://<ローカルIPアドレス>:8766を開きます。例: http://192.168.100.110:8766

PCのIPアドレスが変わるとアクセス先も変わります。ルーターのDHCP固定割り当て、またはWindowsの固定IP設定を利用すると、毎回同じアドレスでアクセスできます。

Tailscaleを使用し、外出先から利用(上級者向け)

Tailscaleというツールを利用すると、外出先からでもアプリのダッシュボードや交信ログを閲覧し、音声を聞くことができます。アプリを起動しているPCと利用する端末の双方にTailscaleを設定し、Tailscale側のIPアドレスでアクセスしてください。詳しくはTailscaleで検索、ChatGPTなどに聞いてみてください。

外部公開のためにルーターのポートを直接開放する方法は推奨しません。

文字起こし設定の活用

「文字起こし設定」では、認識前の音質調整と、認識後の文字列補正を設定できます。保存した設定は次回の文字起こしから反映されます。

  • 認識前の音質調整:周辺ノイズの抑制、話し声の聞き取り補正、発話レベルの均一化(AGC)を設定できます。マイク入力では低域カットや入力レベルの均一化も利用できます。
  • 用語補正辞書:正しい表記と、認識されやすい誤表記を複数登録します。例:「大会警備本部」←「大会経理本部」など。
  • 文字起こしから除外する語句:PTT終了時の電子音など、毎回文字起こしされてしまう語句を1行に1つ登録すると、結果から除外できます。
  • 電子音識別:電子音だけを含むMP3/WAVを登録し、検出時に「<<出動指令音>>」などの指定文字へ置き換えます。電子音と発話が一緒に入った音源ではなく、電子音だけの音源を登録してください。

Zelect+判定の仕組み

Zelloチャンネルには、公開範囲と発話権限の異なる4種類の公開設定があります。

  • Anyone can talk(誰でもトーク可能):誰でも発話できます。
  • Listen only(リスン専用):モデレーターのみ発話でき、誰でも聴取できます。
  • Zelect:承認済みユーザーだけが発話でき、誰でも聴取できます。
  • Zelect+:承認済みユーザーだけが発話・聴取できます。非承認ユーザーは聴取できません。
チャンネルパスワードが設定されている場合は、Zelloの仕様上、音声配信できません。
チャンネルパスワードを設定するよりも承認制にしたほうがより安全です

無線交信の配信では、交信内容を他者に聞かれないよう、公開設定をZelect+にして承認制とすることを強く推奨します。

判定機能を有効にすると、チャンネルごとに1日1回公開設定を確認します。API認証が成功した時点ではZelect+かどうかを判定できないため、実際に発話された音声を判定用アカウントが聞けるかどうかで確認します。
判定用アカウント側で、別のアカウントからの発話のストリーム開始通知と音声データを受信できるか確認します。

  1. システム設定→Zelect+判定設定で、Zelloチャンネル上でどのチャンネルにも加入していない判定用アカウントを登録します。
  2. Zelect+判定設定画面

未承認の判定用アカウントが発話を聞ければ、公開設定になっている可能性があると判定できます。
ただし、公開設定を確実に判定するものではありません。Zelloチャンネル作成時の公開設定はご自身で確認してください。

トラブルシュート

ブラウザの設定画面が表示されない

通知領域のアイコンから設定画面を開いてください。ブラウザでhttp://localhost:8766を開くこともできます。別のアプリが同じポートを使用している場合は、そのアプリを終了してから再起動します。

入力レベルが表示されない

Windowsのサウンド設定で入力デバイスが有効か確認し、ダッシュボードで正しいデバイスを選択してください。

Zelloへ配信されない

Zello認証情報、チャンネル名、ユーザー名、パスワード、チャンネル側の権限を確認してください。

MP3録音がエラーになる

初回セットアップのLAME.exeの配置を実施したか確認してください。

文字起こしされない

「文字起こし設定」でASR Runtimeとモデルが導入済みか確認してください。

アンインストール

アンインストールでは、アプリ本体、インストール先フォルダー、モデル、ASR Runtime、スタートアップ登録、スタートメニュー/デスクトップのショートカットを削除します。

開始時に、次の個人データを残すか削除するか選択できます。初期状態は保持です。

  • 設定(settings.db と電子音サンプル)
  • 録音(%LOCALAPPDATA%\ReceiveLogCast\recordings

録音保存先を別フォルダーへ変更している場合、その任意フォルダーはアンインストールでは削除しません。

ライセンス・商標・注意事項

  • 本アプリの利用に関して発生した一切の損害やトラブルについて、アプリ提供者は一切の責任を負いません。
  • 本アプリは現状有姿で提供され、動作、録音、保存、配信の完全性を保証するものではありません。
  • 本アプリはブラウザを活用していますが、Zelloへの通信以外はローカルPC内で完結しており、アプリ製作者は利用情報の収集を行っておりません。
  • 音声の受信、録音、配信について、電波法その他の各種法令、Zelloの利用条件を守って行ってください。
  • 音声の録音・配信、チャンネルの公開設定、認証情報の管理は利用者の責任で行ってください。
  • 本アプリはブラウザで動作するものですが、アプリ製作者は録音データなどの情報収集を行いません。録音データや文字起こし結果は、利用者のPC内に保存されます。
  • 「Zello」および関連する名称・ロゴはZello, Inc.の商標またはサービスマークです。本アプリはZello, Inc.が提供・承認・推奨する公式アプリではありません。
  • Zelloの利用規約・API利用条件、チャンネルの公開設定、第三者の権利および適用法令を守って利用してください。
  • libopusなどの第三者ソフトウェアには、それぞれのライセンス条件が適用されます。アプリと同じフォルダーにあるTHIRD-PARTY-NOTICES.txtlicensesフォルダーを確認してください。
  • ASR Runtimeを導入している場合は、 %LOCALAPPDATA%\ReceiveLogCast\runtimeフォルダー内のTHIRD-PARTY-NOTICES.txtlicensesフォルダーを確認してください。モデルの出典・ライセンス・利用条件はlicenses/models/MODEL-NOTICE.txtに記載しています。

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